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私の場合は最初から帰国就職をするつもりだったので、日本の就職活動期である冬から春にかけて大学を休んで帰国し、ホテルでインターンをしながら日本で就職活動ができるようにスケジュールを決めました。
受け入れ先は、自分の行きたいなと思うホテル、15社にメールや電話で連絡をとりました。最初はとりあえず、有給,無給は関係なく、「自分はアメリカでホテル経営を勉強している学生で、そういった人間をインターンを受け入れるようなプログラムを持っていますか?」と問い合わせをしました。それで返事が帰ってきたのが4つ。意外にも外資系よりも日系ホテルの方が反応が良かったですね。
2002年の12月から2003年の5月までだったんですが、最初の2ヶ月はサービスコールで研修をしました。サービスコールというのは各客室からの電話でのお問い合わせ対応のことです。アイロンの貸し出しとか、バスローブの追加とか、そういった客室からの注文を受けて必要なものをお届けするのが仕事ですかね。あとは「ターンダウン」 と呼ばれる業務もありました。ターンダウンというのは要はお客様のお休みの準備をする事なんですけど、ベットカバーを外して、チョコレートとかを枕元に置いて。。日本の旅館で仲居さんが布団をおろすのと一緒ですね。旅館では大抵どこでもそういったサービスをやってくれますが、ホテルでは相当ハイエンドな所しかやらないです。
その後、2ヶ月目以降はベルでの研修でした。ロビーサービスと呼ばれるお客様のお出迎え全般を担当させてもらいました。ロビーサービスというのは非常に広範囲にわたる仕事で、お客様のお荷物を運ぶのは当然の事、館内の案内、ホテル周辺の観光スポットなどホテル内外の様々な知識を必要とされ、とても勉強になりました。そういった研修を3ヶ月やらせて頂き、トータルで5ヶ月程のインターンとなりました。
試験は全部で6回でした。筆記試験もありました。まぁ、筆記とは言っても数学、国語、英語をweb上で受けるような試験でしたが。。面接は1次が説明会の後に一人3分の自己アピール。2次が複数人の学生と面接官5人で行われる集団面接。その次の3次試験が、グループディスカッション形式の面接でした。グループディスカッションでは一応ホテル学部で勉強しているという事で、議長みたいな事をやらされましたね。その後は役員面接・・・で、採用です。
面接で聞かれる事は大体一緒、進めば進むほどどんどん偉い人が出てくるだけの違いです。「志望動機」と「大学で何をやっているか?」とかそんな感じで、特にきわどい質問とかはされなかったです。むしろそういう基本的な受け答えの中でいかに自己アピールするかみたいなものを見られていたような気がします。特に僕はホテル経営学を専門に勉強している訳で、他の全くホテルを知らない人達と同じようなことを言っても仕方が無い。かといって、相手はプロな訳ですからあまり訳の判らない事を言ってもダメですしね。。その辺は(どうアピールするかを)結構迷った所です。
実はね、採用が決まった後に人事の方から聞いたのですが、最初インターンの申込に行った時の印象で人事の方は「この子は受からないな」って思ったらしいです(笑)。何か「目に力が無かった」とか言われました。ただ、最終面接は役員5人との面接だったんですけど、その時は面接官全員一致で僕を「欲しい!!」と言ってくれまして、それは非常に珍しい事だとも言われました。
そういうことから考えると、結局は「パッと見」ではなくて、人間性だったんじゃないかなと思います。面接の時とか張り切って前に出てその場で目立とうとする人もいますけど、私はそういうタイプではないんです。むしろ、人同士の相互関係を大切にしたいというか。。ホテルで実際の業務をやっていくのも結局は人間関係ですから、最終的にはそういうのが大切になるんじゃないでしょうか。
あとは年齢ですかね。私はもう28歳ですからどう考えても就職活動ではマイナスですよね。でも、それをむしろ良く見せる努力をしました。落ち着いている所を見せたり、人生経験があることをアピールしたりとか。こうやってアメリカに留学してきているのも人生経験ですよね。
石垣さんの就職されるホテルニューオータニは、1964年東京オリンピック開催を前に、日本最初の1,000室級国際ホテルとして誕生した。 帝国ホテル、ホテルオークラと並び「御三家」と称されるまさに日本を代表する名門ホテルである。また、日本国内18、海外4、合計22のホテルを運営する国際企業でもある。
自分の納得できる企業に就職できたという結果からみたら良かったんじゃないですかね。。ただ、UNLVが良かったかどうか?と聞かれると判らないですけどね。他にも良い学校はたくさんありますから。 ただ、留学してよかったとは思っています。私は元々日本が大好きなんです。そんな自分がこのアメリカに来て色んな苦労をして、日本の良さを再確認できました。それが一番良かった事かな。
あとは、ホテル業界を目指す人達とたくさん出会えた事。アメリカではホテル経営を教える大学が普通にあるのでホテルを目指す人たちは自然とそういう場所に集まってきます。でも、日本にはそういう学校が殆ど無いので同じような目標を持っている人とめぐり合う機会が少ないんですよね。こういう留学時代の出会いを大切にして、将来のために横のつながりを育てていけたら良いなと思います。
正直、今、日本の御三家(帝国、オークラ、ニューオータニ)は厳しいんですよね。でも、それをこれから何とか盛り上げて行きたいって思っています。今回の就職活動で外資系を受けずにあえて日本のホテルだけに絞っていたのも、実はそこですよね。正直、外資には負けたくないんです。アメリカにわざわざ勉強に来たのも、日本にホテル経営を「輸入」したいから来た訳ですしね。
これから日本の首都圏でもどんどん外資系のホテルが進出してきて、ホテル業界はますます競争の激しい時代になります。その中で、ブランド力やネットワーク力で勝る外資系に、日本のホテルがどうやって対抗していくか? それが課題だと思っています。もちろん一人でそれができるわけではないですが、そうやって日本のホテル業界を盛り上げるまではしばらくニューオータニで頑張ろうかなと思っています。アメリカで学んで来たことを活かして、日本のホテル経営の悪い所はどんどん治して、逆に良い所はどんどん伸ばして。。そうやってやっていけば、日本のホテルはまだまだいけると思うんですよね。
帰国後はどうしても外資系企業に就職しがちな留学生。そんな中であえて外資系を捨て、日本の企業就職の道を選んだ石垣さん。まさに「和魂洋才」を体現している魅力的な方でした。ぜひ、日本のビジネスを元気付けるために頑張っていただきたいと思います。 [ 先輩の声へ戻る ] [ ホーム ]
帰国後はどうしても外資系企業に就職しがちな留学生。そんな中であえて外資系を捨て、日本の企業就職の道を選んだ石垣さん。まさに「和魂洋才」を体現している魅力的な方でした。ぜひ、日本のビジネスを元気付けるために頑張っていただきたいと思います。
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