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 EBIエッセイコンテスト EBI奨励賞作品1

EBIエッセイコンテスト、奨励賞!

優秀なエッセイが多かったため急遽EBI(エンタテイメントビジネス総合研究所)の藤田様によって奨励賞、2作品を特別に設けていただきました。

1作品目を筆者の了承の上、こちらに添付させて頂きます。

 

 

  テニスのアスレチックトレーナーを志す学生さんの作品が奨励賞に輝きました。

 

      

                  10年後の私の未来

 10年後の私の目標は、2つあります。まず一つ目は日本のテニス界の構造改革です。そしてもう一つは、日本テニスナショナルチームの専属アスレチックトレーナーとして、フェドカップ(女子テニス世界大会)、デビスカップ(男子テニス世界大会)、オリンピックとこの3つの世界大会での優勝にメディカルスタッフとして貢献することです。

  今現在、私はネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)でアスレチックトレーナーになるべく日々勉学に励みながら、UNLVの野球チーム、女子サッカーチーム、男女水泳チーム、アメリカンフットボールチームに学生インターントレーナーとして帯同しています。アスレチックトレーナーとはスポーツ選手の怪我の予防をテーピング、ストレッチ、いろいろなエクササイズなどを使い、実際に怪我をした後リハビリテーションをし、選手が一日でも早く現場に復帰できるように手助けをすることが主な仕事です。

 中学時代にサッカーの練習中に膝の半月板の損傷をした時、的確な治療方法も知らなくて、更に患部が悪化し、復帰までに半年以上かかった苦い経験がありました。 その時に、医学の知識、特に整形外科に詳しく、常にチームに帯同できるトレーナーがいればどんなに早く復帰できたのかなと考えると今でも胸が苦しくなります。 その苦い経験と、兄が日本で理学療法士をしていて、よくスポーツ医学に関していろいろな話をしてくれていたので興味がわき、高校時代からトレーナーの勉強、それも世界最先端のアメリカで自分自身を試してみたいと思い、アメリカに留学することを決めました。

 日本テニス界、特に男子はまさに闇の時代にあります。世界的に比べて体格差は劣るのはもちろん、世界のトップレベルと比べたとき、やはりそのテニスを取り巻く環境が違います。私はそこが今の日本テニス界と世界レベルの一番の違いだと思います。

 例えばアメリカの場合、選手はジュニアの時からフロリダやテキサスにあるテニスアカデミーに通います。そこにはテニスコートはもちろん、学校、病院、寮、いろいろな娯楽施設、さらには本格的な器具がそろえられたジムやトレーナーの部屋があります。 そこにはアスレチックトレーナーが常駐し、子供のころからトッププロになるまできちんと管理されたメニューをこなし、怪我の予防、さらには実際に怪我をしたときのリハビリテーションの指導を受けます。だから欧米のテニス選手は無理なくのびのびと育ち、日本みたいに勝利至上主義ではなく、自分のペースに合わせた調整法が可能なのです。

  しかし日本の場合は、まだ体がしっかり出来上がってないときから重たいバーベルを持ち上げさせ、怪我をしているのに気合が足りないなどとコーチが平然と言い、さらに怪我が悪化してしまったなどがよくあります。日本ではそのような指導をしているために、将来を見据えてのトレーニングが出来ないのが現状です。

 日本のテニス界は女子では伊達公子選手、男子では松岡修三選手以降なかなか世界レベルで通用する選手が育っていません。今現在日本テニス協会は有望なジュニアをアメリカやスペインに奨学金を与えて送っています。しかし物理的にも経済的にも優秀なジュニア全員が海外に行けるわけではありません。国内にはいっぱい優秀なジュニアの選手がいます。そういう埋もれた才能を掘り出し育て上げるためにも、一流の医療施設、トレーニングジムが備えられ、ジュニアからプロまで一貫して育て上げるテニスアカデミーの設立が必要だと思います。

 したがって2006年5月に卒業した後、アメリカにある有名なテニスアカデミー(ニックボロテリー、ハリーホップマン)で実際に働きながら世界最先端のトレーニング論や育成法を勉強し、10年後までには日本のテニス界に還元していきたいです。

 2つ目の目標が、日本テニスナショナルチームがフェドカップ、デビスカップ、そしてオリンピックで優勝することです。やはり国の対抗戦になると、日本人としてのプライドが燃え、いっそう応援にも力が入ります。やはりアスレチックトレーナーとして日本という国を背負って戦う選手達をサポートできる現場で仕事をすることが夢でありますし、そういう熱い戦いをする選手、観客と一体になって10年後私も感動し、熱くなりたいです。そして最後には勝利の美酒に酔いしれたいです。

 正直言いまして、実際にこの2つの目標が達成できるかは分かりません。しかし今までの自分がそうであったように、まずは長期目標を決め、それから中期、短期と徐々に目標を決めていきました。高校在学中にアメリカに行きアスレチックトレーナーの勉強をしようと決め、しかし実際は理系と特に英語が大の苦手だった私が、今卒業を一年以内に控え、毎日選手、監督、コーチ、用具係、その他のトレーナーと英語でコミュニケーションを取り、時にはいろいろなことでぶつかり合いながら日々過ごしています。まさに5年前にはまったく考えられないことを私は毎日しています。

 今現在その2つの目標に向かって一生懸命に走りだしています。だから今は私自身を信じ、毎日目標に向かいながら、一歩ずつ階段を登っていきたいです。今回のエッセイコンテストのお陰で、また私自身の考えを文字にすることが出来、改めて身が引き締まる思いがします。

 今回はこのような素晴らしい奨学金制度をUNLV,CCSNに通っている日本人留学生の為に用意してくださいましてありがとうございます。この賞がどんなに学生の為になることかは計り知れないものがあります。繰り返しますが、本当に今回はありがとうございます。

 

   

   藤田様よりコメントを頂いております。

 

個人的なことですが、私もスポーツ大好き少年でしたが怪我で何度となく悩まされました。スポーツ医学の分野では、日本は今もまだ世界レベルからみると遅れていますが、当時は本当に未熟な状態でした。

私自身、怪我をしない、怪我に早く対処できるような指導や治療体制を作っていくことを仕事としてやってみたいと夢見た時期もありました。 武井さんの構想は自分が昔持っていた夢と重なる思いが多々あり、自分の中でも熱くなるものを感じました。この熱くなった思いを、武井さんの今後の頑張りに託したいと思っております。頑張ってください。

株式会社エンタテインメントビジネス総合研究所                代表取締役社長 藤田 宏

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