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 第2回 EBIエッセイコンテスト EBI奨励賞作品

EBIエッセイコンテスト 奨励賞

 

 過去 現在 未来

陣内 峻

  私は、このエッセイのテーマである"10年後の私の未来"を想像した時、それは、私の大切なパートナーと家族、他の多くの知人達と人生を楽しみながらアスレティックトレーナーとして日本のスポーツ界に貢献している姿が自然に頭の中に出て来ました。

  この未来の目標は、ここ数年変わっていません。そして、この目標と一緒にアメリカという異国の地に両親の理解そして支えで立つことがました。

  私は、幼い頃からスポーツをし、スポーツを通して人間関係など人生の上で大切なものを学んできました。高校1年生の時に、肘を壊してしまい、10年間プレーしていた野球を諦め、ラグビーをすることを決めました。10年の野球生活で私は多くの怪我をし、信頼できるアスレティックトレーナーの指導を受け、スポーツにおけるアスレティックトレーナーの必要性を認識する事が出来ました。

  肘の怪我で野球が出来ないと医師に診断され、目の前が真っ暗になりましたが、時が経つにつれ私のように好きなスポーツが出来なくなるアスリートを減らし、今まで育ててくれたスポーツ界に少しでも貢献したいと思うようになりました。

  将来はアスレティックトレーナーになると決断した時、私は残りの高校生活を怪我が多く発生するラグビーをすることに決めました。高校卒業後、私はアスレティックトレーニングを学ぶため専門学校に通いながら、母校の高校ラグビー部へ週に2度通い、専門学校で習ったことを実際のフィールドの上で実践する機会を得る事が出来ました。専門学校では、高校、大学、社会人、プロといった異なるパフォーマンスレベルのフィールドで実習することが出来ました。

  しかし、この実習を通し、私は自分自身の無力さ、知識の無さを痛感し、アスレティックトレーナーの本場であるアメリカでしっかり学びたいと思うようになりました。 そして今、私は、アメリカの大学でアスレティックトレーニングを学ぶために、Community College of Southern Nevada の編入過程に在籍しています。

  アスレティックトレーナーにとって一番大切なスキルは、コミュニケーションスキルだと思っています。選手、コーチ、監督、ドクター、保護者などといったチーム関係者の間に入り、潤滑油のような働きが求められるため、現在専攻している心理学を学ぶことにより、そのような仕事をさらにスムーズにしたいと思っています。

  私は仕事場で自分の持っている力を十分に発揮するには、自分の周りにいる大切な人達 例えば恋人、両親、兄弟、親戚、友人との関係が鍵を握っていると思っています。彼らとの人間関係特に恋人との人間関係をしっかり構築することにより、一人の人間として精神的にゆとりや落ち着きを持つ事が出来、自分自身の仕事に集中出来るのだと私は思っています。

  アスレティックトレーナーとしてスポーツ界に貢献する方法としては、日本スポーツ界にアスレティックトレーナーを普及させ、しっかりとした医療体制を整え、傷害を防ぎ、怪我が発生した場合には素早く対処し、怪我の悪化を防ぎ、怪我をしたアスリートが出来るだけ素早くそして、安全にスポーツ復帰できるように支えていく事だと思います。

  専門学校に在籍していた頃、都大会のメディカルスタッフとして、私は多くの選手やコーチングスタッフと話す機会を得る事が出来ました。彼らの話を聞き、怪我をしているにも関わらず試合に出て悪化させたり、適切な指導法ではなく、昔行われていたような根性があれば何でも出来るといった指導法をされていると知りました。都大会レベルでこのような環境があるため、下のレベルではさらに悪い環境であると容易に想像する事が出来ます。

  適切な知識、指導法、経験、技術こそが選手には必要です。アスレティックトレーナーはこれらをしっかりとチームにそして選手、コーチに提供する事が出来ます。日本スポーツ界の環境を良くするには、チームスタッフの中にアスレティックトレーナーは必要なのです。

   私はそのような知識、指導法、経験、技術を得るために、これから学んでいきたいと思っています。大学にはインターンシップ制度があり、MLBなど世界のトップレベルで学べる環境が用意されています。アメリカでそのようなトップレベルのチームで経験し学んだ事を日本に帰り、中学生、高校生、大学生といった学生アスリートに還元したいと思っています。

  日本の学生アスリートの環境は、日本スポーツ界の中でも悪く、将来のプロアスリートの芽を潰すだけではなく、生徒のスポーツ人生だけではなく、人生にも悪影響を与えてしまう事も少なくありません。そのような学生スポーツ界に正しい知識や指導法を取り入れることで、日本スポーツ界は改善していくのだと信じています。

  世界トップレベルのアスリートが使っている器具と学生が使っている器具では異なりますが、工夫することで違う器具でも同じもしくはそれに近い効果を学生アスリートに提供できると思っています。

  私は今、多くの大切な人に支えられ、応援され、私の将来、目標に向かって歩く事が出来ています。私が目標を達成する姿を見せるのではなく、目標に向かっている姿を見せる事が私の義務だと思っています。私の場合、目標を達成する前にその目標をさらに長期的な目標に変えるため、達成した目標は過去の目標であり、現在の目標ではありません。大切な人達には現在の目標に向かっている姿を見せたいと思っています、過去の目標へではなく。

 10年後の未来、目標のために今日1日という日を大切にしたい。今日1日という日を大切にするために、今という瞬間を楽しみたい。私は、今過ごしている人生を楽しむ事が出来ています。努力を惜しむつもりもありません。前をしっかり見据えています。これらが出来るのは、私の周りにいる大切な人達のおかげだと思っています。特に両親には、本当に感謝しています。ありがとうございます。これからも自分が、目標や未来に向かっている姿を見ていて下さい。今回、このようなエッセイコンテストを開催して頂き誠にありがとうございます。おかげで、自分自身と会話できる機会を創ることが出来ました。

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